自宅で子供カットショートレイヤーの切り方

カット

男の子のショートカットの切り方で悩んでいる人

自宅で切るセルフカットで男の子の切り方に悩んでいる人「男の子のショートカットのやり方ってどうやるの?ショートレイヤーの切り方の手順が知りたい。失敗しないカット方法や簡単なやり方を教えてほしい。子供カットのハサミはどういったものを使えばいいの?」

 

 

こういった悩みや疑問に答えます。

 

 

 

チェック本記事の内容

この記事を読むことで、「男の子のショートカットの切り方と手順、失敗しない簡単な子供のカット方法、自宅カットでどんなハサミを使えばいいのか」を知ることができます。

 

 

パンダくん
パンダくん

この記事を書いているパンダくんは、理容室と美容室の経営者です。理容師・美容師の両方の資格を有するダブルライセンスの取得者。スタイリスト歴33年で月間指名客数200名の現役スタイリストとしても活躍中。

 

 

こういったパンダくんが子供のショートカットの切り方を解説していきます。

 

 

 

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ショートレイヤーとは

「レイヤー」とは「段」のことをいいます。

レイヤーカットとは、トップが短くて、髪の下のほうが長くなるように段をつけてカットされているスタイルのことです。

つまりショートヘアでレイヤーカットされているものをショートレイヤーといいます。

 

ショートレイヤーは髪全体に動きが出しやすくなるのが特徴で、全体的に軽い質感のヘアスタイルになります。

ショートレイヤーはトップをふんわりとしたスタイリングにしたい人や立体感を出したい人におすすめの髪型です。

 

パンダくん
パンダくん

メンズの場合は、裾周りがトップよりも短くなっていてもショートレイヤーと表現することもあります。

 

 

 

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ショートレイヤーの切り方と手順

まず最初に仕上がりイメージを決めてショートレイヤーの写真を準備しましょう。

 

Web画像検索などで目指す髪型のモデルとなるショートレイヤーの画像を用意します。

 

その画像を見ながらカットを進めていきます。
これは自宅でカットする時は割と大事なことです。

 

 

パンダくん
パンダくん

プロは頭の中のイメージだけでカットできますが、一般の方には少し難しいと思いますので、できればフロント、サイド、バックの画像を用意して、それらを見ながら切ると大きな失敗は防げますよ。

 

 

 

子供カットで用意する道具

・ハサミ
・梳きバサミ(毛量の多いお子様には必要)
・カットクロス・ケープ(レインコートなどナイロン製品で代用可)
・水スプレー(霧吹き)
・ダッカール(髪を止めるクリップ)
・コーム(くし)
・タオル
・しきもの(レジャーシートや新聞紙など)
・タブレットやおもちゃ(子供がカットを嫌がる場合に使用)
・最終イメージの髪型モデルの画像

 

ヘアエプロンという便利なアイテムがあると髪の毛が散らばらないので便利です。

 

子供がケープを嫌がる場合は、肌触りのよいタオルを首に巻いてカットをするのがおすすめです。

 

 

 

覚えておくべき専門用語と切り方

赤色部分の前髪ともみあげに繋がるラインのことをフェイスラインといいます。

残りの1番下になる赤色ラインのことをアウトラインとここでは言います。

 

 

切り方の種類

真っ直ぐ直線的な切り口の切り方をブラントカットといいます。

 

 

ハサミをナナメに入れて切り口をギザギザにする切り方をチョップカットといいます。

チョップカットは指を切りやすいので慎重にゆっくり切りましょう。

 

 

パンダくん
パンダくん

お子様の髪の毛が細くて柔らかい場合はブラントカットで切ってもブツ切り感が出にくいので、時間短縮を考えてブラントカット主体で切ります。毛量が多くて硬い髪質の場合はチョップカットがおすすめです。

 

 

 

前髪からもみあげまでの切り方


最初に上の図①の前髪からモミアゲまでのフェイスラインをカットしていきます。

 

 


カット前の状態。

 

 


フロントからカットします。

初めに前髪を切るのは全体的なイメージもしやすくなりますし、ヘアスタイルの中で最も重要な部分だからです。

コーム(櫛)で髪をときつけて、切りたいところのちょっと下のところを指で挟んでカットします。

 

切る際は控えめを心がけて切るのが大事です。切り過ぎては取り返しがつきません。目標の髪型より少し長めに切って何度も切り直して調整しましょう。その分時間はかかりますが、失敗の確率は大きく減ります。

 

 

 

前髪が切り終わった状態です。長さは眉毛ぐらいで顔周りに沿って少し丸く切っています。

 

 

 

前髪からモミアゲまでのカットは生え際に対して平行に引き出して切ります。

 

反対側も同様に切りますが、先に切ったモミアゲよりも少し長めに切っておいて、長さを確認しながら少しずつ合わせていくと左右対象になって失敗しにくいです。

 

 

 

サイドと襟足のカットの仕方

耳上の長さを設定し、先ほど切ったもみあげに繋げていきます。今回は爽やかな印象にしたいので耳に少し髪の毛がかかるぐらいの長さに切ります。

 

①耳上の毛を櫛で上からときつけて根元の方を左手の指で挟んで第一関節ぐらいまで(1~2センチ)を切って後は残します。*指で挟んだ毛を全部切らないように!

 

②先ほど切った耳上の髪とモミアゲの一番長い箇所を繋げるように斜めに髪を持ち替えて切ります。

 

サイドが切り終わった状態です。反対側も同様にカットします。

 

次は襟足の長さを決めて、今切り終わった耳上と繋がるようにカットします。

 

 

上の図は真後ろから見た図です。①から切っていきます。

今回はえり足をサイドの長さと同じくらいにカットします。

 

 

 

切り方は先ほどと同じく、櫛でとく→指で挟む→切るの繰り返しとなります。

1回で切ろうとせずに何回かに分けて真っ直ぐ切っていきましょう。みつえりポイントまで切ったら、耳上の部分と繋げていきます。

 

 

 

生え際のラインに平行に引き出して、みつえりの長さに合わせて耳上の部分と繋げます。

反対側も同様にカットしてください。

 

 

フェイスラインとアウトラインを切り終わった状態です。

 

 

オーバーセクションの切り方

まず頭の正中線を幅1.5センチぐらい取って切ります。上の図の1番から切っていきます。最初に切っておいた前髪の長さに合わせて図のように頭皮に対して90度に引き上げてカットします。

 

 

 

最初に切った前髪の長さに合わせて頭の正中線を幅1.5センチ①②③を切ります。

 

 

 

上の図(頭を真上から見た図)の赤いラインが今、切り終わったところです。

 

赤の正中線の長さに合わせて緑ラインの部分を切っていきます。

画像の「E to E」とはear to ear (イヤーツーイヤー)の略で耳から耳までのラインのことです。

 

 

 

正中線センターラインだけ短くなっていますので、その長さに合わせてカットしていきます。

引き出す角度は頭皮に対して90度です。

 

 

 

E to Eラインより後ろの緑部分は、青丸のところを軸に放射状に取って、頭皮に対して90度に引き出してカットします。

 

全て引き出した延長線上に髪が出なくなるまで切ります。

 

 

 

ミドルセクションの切り方

アウトラインとオーバーセクションを切ったらミドルセクションをカットして繋げていきます。

図の真ん中部分のことをミドルセクションと言います。
ミドルセクションを切って、上部分のオーバーセクションと下部分のアウトラインを繋げます。

 

図のように縦で引き出すと角が出てきます。この角を1番尖った部分から上下に1、5センチずつくらいカットしていきます。

 

後ろにも角が出ます。この角はミドルセクション部分全部に出てきますので、縦に引き出しながら頭を1周するまで切り進めていきましょう。

これで全体の長さを切るカットは終了です。

 

 

 

梳きバサミで量を減らす

子供はそんなに毛量が多くありませんので、毛先を梳いてギザギザにするのが主ですが、中には凄く毛量の多いお子さまもいらっしゃいます。そんなお子様にはまず部分的に根元から梳いていきます。

人間の頭で髪が多い部分は耳の後ろです。またハチの部分も張りやすくなります。

 

 

まず耳後ろのエリアを根元からしっかり櫛を通して縦に取って引き出します。

その毛束の根元と中間に梳きバサミを1回ずつ入れます。

 

 

 

お子様の毛量が多い場合は、このままミドルゾーンを一周して 梳いていきましょう。

 

 

毛量が減りました。反対も同様に梳きます。

 

 

頭の角の部分(ハチ)は毛量が多いとシルエットが四角く見えるので、梳いてシルエット補正とボリュームも落としていきます。

 

 

図のようにハチ部分の毛束を取って梳いていきます。

 

 

全体の毛先を梳いていく

ここから全体の毛先を梳いていきます。

毛先を梳く時は毛先から3分の1くらいの所に梳きバサミを入れます。ハサミは真横に入れるのではなく、斜めに入れましょう。

図のように梳き鋏をナナメに入れます。まずアウトラインから入れます。

 

 

耳上は注意しながら梳いていきましょう。

アウトラインを梳き終わったら、目で見て、「まだ多いな」と思ったところを部分的に指でつまんで梳きバサミを入れます。

 

 

もみあげは濃く残る部分なのでしっかり梳きましょう。

 

 

トップの部分も毛先を梳いていきます。

特に前髪に重なってくる部分はしっかり梳きましょう。

 

 

目で見て多いなと感じた部分はピンポイントでつまんで梳きます。

 

 

最後にフェイスラインを梳きます。

前髪はセンターの毛先から少しずつ梳いて両端に移行していきます。

気になる所を指でつまんで微調整して目で確認しながら仕上げていきます。前髪は少しずつ慎重に仕上げていきましょう。

 

これで全てのカットは終了です。

 

 

正面、ビフォー

正面、アフター

サイド、ビフォー

 

サイド、アフター

 

バック、ビフォー

 

バック、アフター

 

爽やかなショートカットが切れましたね。

 

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おすすめのハサミ

「子供カットにおすすめのハサミ」と検索すると、アマゾンの売れ筋ランキングを紹介したサイトが多く、あまり参考になりません。

プロとしてもそういったハサミを推奨するのも何となく気が引けます。

かと言ってプロの使うハサミを紹介しても高価過ぎて一般の人には手が出ません。

 

そこでプロ用のハサミでもユニクロ的な安くてそこそこの性能というブランドがありますので紹介したいと思います。

プロが使ってそこそこなら一般向け散髪セットの最高峰レベルだと思います。

 

パンダくん
パンダくん

axis scissors【アクシス】 を一度買って使ってみましたが、値段の割にはまぁまぁのハサミでした。一般の方が使うなら文句なく良いハサミです。梳きばさみの抜け感も悪くなかったです。

 

 

 

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まとめ

・男の子のショートカットの切り方と手順(ショートレイヤー)

・失敗しない簡単な子供のカット方法

・自宅でカットする場合どんなハサミを使えばいいのか

について解説させていただきました。

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