Wahl(ウォール)のシニアの購入を悩んでいる人「ウォールシニアの特徴を知りたい。購入して失敗するのも嫌なので、実際に使っている人のレビューや口コミ感想を聞いてみたい。おすすめのWAHLバリカンって何？」
こういった悩みや疑問に答えます。
本記事の内容
・事実：通常モデルの約1.5倍あるハイパワーのモーターV9000が搭載されています。
この記事を書いているパンダくんは、理容室と美容室の経営者です。理容師・美容師の両方の資格を有するダブルライセンスの取得者。スタイリスト歴３３年で月間指名客数２００名の現役スタイリストとしても活躍中。今までに使用したバリカンは２０種類以上あります。
ウォールバリカン・シニアを使ってみた正直な感想
本体寸法 : 約H170×W45×D45mm
本体質量 : 約365g（本体のみ）
電源方式 : 交流式・充電式両用（リチウムイオン電池）
電 源 : 100-240V（50/60Hz共通）
充電時間 : 約120分
連続使用時間 : 約70分（フル充電時）
刈 高 : 約0.8-2.5mm（無段階調整式）
刈幅（刃幅） : 約40（46）mm
付属品 : 刃、充電アダプター、プレミアム・カッティング・ガイド（1.5/3.0/4.5）
クリッパーコーム、刃カバー、オイル+クリーニングブラシセット、取扱説明書（保証書含む）
まずは購入時の紹介。アメリカ製品の箱って感じで素敵ですね。開けるのにワクワクします。
中身はこんな感じ。目に飛び込んでくるのは重厚なメタルボディ。渋い。さすがシニア。
入っているものを全部出してみました。カッコイイですね！
アメリカ製クリッパーってハーレーダビッドソンのボディを感じさせるカッコ良さがありますよね。メタルボディが重厚な高級感を演出していて心鷲掴みされます。この時点で笑みがこぼれまくり。
さすが世界中のプロが愛用するバリカンのトップブランド。渋い。
では、使ってみた感想です。
ハイフェードを作るのに向いている
Wahlのバリカンはフェードカットをするために作られていると言っても過言ではありません。フェードカット用バリカンとしては国産のバリカンに比べて一歩も二歩も先を行っていると感じます。
もちろんシニアは普通の刈上げ用としてもかなり優秀なバリカンですよ。
シニア最大の特徴：ハイパワーモーターで切れ味が良い
ウォールシニア最大の特徴は通常モデルの約1.5倍あるハイパワーのモーターです。パワフルで高耐久・高トルク・低温度の電磁式モーターV9000が搭載されています。
パワーが強いというのは切れ味が良いことに直結します。ウォールのバリカンで切れ味の良さで選ぶならシニアが良いでしょう。
柔らかい質感の刈上げ面を作るマジッククリップに対してシニアはキレッキレの刈上げ面を作ります。だからパキッとしたハイフェードやゴリゴリのバーバースタイルを作るのにシニアは向いていると思います。髪の硬い人を鋭いフェードに仕上げたいときにシニアは威力を発揮しますよ。
マジッククリップに関しては以下のレビューをご覧ください。
Ｃムーブがやりやすい
Cムーブとは、バリカンを頭皮に当てながら自分の方へ手首を返す、Cの文字を描くようにバリカンを操作することをいいます。上の髪を長く残すためにこの技術は使われます。
このCムーブには手首の回転を使うので、バリカンの形状でやりやすさがかなり変わってきます。ウォールのバリカンはこのCムーブがやりやすいように刃の角度が設計されています。
パナソニックとウォールのバリカンの形状を比較してみました。
写真のように壁（頭皮）までの距離が長いほどCムーブはやりやすく、壁（頭皮）までの距離が短いと壁（頭皮）に手が当たってCムーブの動きが難しくなります。
ウォールのバリカンがCムーブをやりやすいのが一目でわかると思います。
またバリカン刃の裏面の摩擦が少なく、フラットブレードは頭皮に当てた時の滑りやすさが国産のものに比べて抜群に良いです。だから細かい作業がしやすい。こういった点もCムーブのやりやすさに繋がっています。
改造：ゼロギャップ調整ができる
ゼロギャップ調整とは、切れる短さを限りなくゼロに近い状態に調節することなのですが、大体の場合は0.4mmか0.5mmぐらいに調整することが多いと思います。
ウォールシニアの刈高は一番短くて0.8mmがデフォルトですので、これをもう少し短く切れるように改造するということです。
こういった調整をすることによってスキンフェードの場合などにディティーラーからの繋がりがスムーズにできるようになるわけです。
ゼロギャップ調整を目測でやられる方もいますがオススメしません。ゼロギャップ調整をする場合は、デジタルノギス （パンダくんが使っているものです）を使用して正確に調整しましょう。
無段階調整式に心をくすぐられる
国産バリカンはダイヤル式がほとんどですので、プロ（理容師美容師）の方でも感覚で調整するレバー式(無段階刈高調整)にはまだまだ躊躇するところです。
ですが、バリカンを使い込んで職人レベルになってくると無段階調整式じゃないと到達できない世界が見えてきます。つまり0.1mm以下のボカシ調整…（マニアックな世界へようこそ）。
プロならこだわり抜いて匠の域まで到達したいものですね。
無段階調整式のレバーはオープンにすると長く切れて、クローズにすると短く切れます。
静かなので子供カットにも最適
メタルボディのおかげかシニアは重さはありますが、ハイパワーのモーターなのに振動もそんなに強くありません。むしろ静かです。子供はバリカンの音を嫌いますので、子供をカットする時もウォールシニアは活躍しそうです。
付属ガイドは３種類
ウォールシニアを購入すると、プレミアムカッティングガイド1.5mm、3.0mm、4.5mmが付いてきます。
この３種類のプレミアムカッティングガイドがあれば大体の仕事はできますね。
しかもこのプレミアムカッティングガイドはとても優秀なアタッチメントで引っ掛かりが少なくスムーズに運行できます。Cムーブもスイスイ軽やかにできますよ。
一つだけ問題を上げるとするなら…
アタッチメントが長い！写真左がWahlの6mm、写真右がパナソニックの6mm。
同じ6mmのアタッチメントなのにこんなに長さが違います。アメリカンサイズ？
この長さが邪魔をしてツーブロックを切る時に上の髪を引っ掛けないか少し気を遣う必要はあります。
長すぎるというマイナス面もありますが、このアタッチメントの滑りの良さは抜群で個人的には気に入ってます。
WAHLシニアはこんな人におすすめ
フェードスタイルを切る美容師さん理容師さんにおすすめのバリカンです。特にハイフェードを切る人にはウォールシニアをおすすめします。
ウォールシニアはフェードスタイルを作るために生まれてきたようなバリカンです。キレキレのハイフェードを作りたい人は是非一度使ってみてください。
こんな人にはおすすめできない
ウォールシニアはメタルボディなので重いです。そこが魅力でもあるのですが、重いので非力な女性には向かないかもしれません。
納得：ハイパワーモーター搭載バリカンの実力
シニアはコードレスモデルの中で最大モーター搭載モデルです。さすがの切れ味で人気のバリカンというのも納得の実力でした。
一味違うキレキレのハイフェードを切ってみたい方におすすめです。
買って損なし。Wahlバリカンの中でもオススメの１本です。
